日本の地方のみらいを変える!「地方創生」を目的に、大都市から地方へプロ人材を流動させる。

ESG推進部 GMJ(Glocal Mission Jobs)チーム リーダー

高橋寛

Kan Takahashi

自己成長のため選んだシビアな道。そこで出会った、生涯のテーマ「HRマーケット」

今の仕事に就くまでに、NTTデータ、リクルート、日本人材機構の3社を経験しました。「色々なビジネスに関われる仕事をしたい」という想いからNTTデータに入社。名の知れた大手企業のプロジェクトに携わり、IT戦略コンサルタントとしてクライアントを支援することを通し、本当にさまざまな経験をさせていただきました。

その経験から、いつしか「自分の手で新しい事業を作り、世の中に影響ある仕事をしたい」と思うようになり、4年ほど経ちその思いが強くなった頃、リクルートへ転職することにしました。事業の当事者、“ワガコト”として関わることは、嬉しいことだけでなく悔しいこともたくさんあるでしょうが、第三者として外からビジネスに関わる立場では味わえないようなダイナミズムを感じられると思って。

転職に対して周りは大反対。でも20代後半で自分の成長に一番伸びしろがあるタイミングで、よりシビアな方へ進んだ方が自分のためになると思い決断しました。

リクルート転職当初は結構しんどかったですね(笑)。当時の上長からは「こんなんじゃここでは通用しない」「かっこつけだし、背伸びしがちだし。全然本音を見せないじゃないか」とダメだしの嵐でした。正直悔しい気持ちもありましたが、信頼を寄せている方だったので、まずは上長が言うことを信じて自分を変えてみようと思ったんです。

それからは、トコトン自分の課題と向き合ったり、周りの人に積極的にアドバイスをもらいに行ったりしましたね。そんな風に考え方や行動を変えてからは、いろいろなことがうまく回り始めました。30歳前でマネージャーになることもできました。

私が携わっていたマーケットはHR(人材ビジネス)。リクルートには10年在籍しましたが、その間ずっとリクナビネクストやリクルートエージェントなど、中途採用のマーケットに携わっていました。

HRって、人生に与える影響がとても大きいですよね。私がNTTデータからリクルートへ転職した時もエージェントを使ったのですが、担当の方が非常に素晴らしい対応をしてくださったんです。丁寧に、親身に、話を聞いてくれて、気持ちよく決断の背中を押してくれた。私の気持ちに寄り添い、そっと背中に手をおいてくれるような背中の押し方でした。あの方が私の人生を変えてくれたと思っています。「HRっていいな」と思うきっかけでしたね。

「これからの人生、ずっと思っていた地方創生に心血を注いでみようか」

リクルートには「35歳で卒業」という文化があります。私も35歳を迎えた頃、次のステップを考え始めました。やはりHRが好きなので、その分野でやりたいことを見つけようとしていた時に出会ったテーマが「地方創生」でした。出会ったというか戻ったというか。

私は埼玉の熊谷市出身なのですが、それほど地方ではないものの、商店街のお店がどんどんつぶれ、地元が寂しくなっていく姿を見て育ちました。町の元気がだんだんなくなっていくのを自分なりに感じていて、「いつか地方創生をやろう」という気持ちが芽生えたんです。

中学時代に「将来地方政治家になる」という目標を周りに公言していましたし、大学では政治学を学びました。地方行政は非常に生活に密着した大事なものですし、将来そういった職に就きたいとおぼろげに考えていました。

そのようなことから、私の根底にはずっと「地方を元気したい」という思いがあったんです。リクルートを辞めるタイミングで日本人材機構(現在は解散)から声を掛けてもらったご縁もあり、「これからの人生、ずっと思っていた地方創生に心血を注いでみようか」と日本人材機構へ移ることを決めました。

そのことを周りに伝えた時には「地方ビジネスはお金にならない」「お前ひとりが頑張っても蟻の一穴にしか過ぎない」とさんざんな言われようでしたね。地方創生は、さまざまな企業が挑戦しているものの、マネタイズがうまくいかず大手人材会社も手を引いていた分野でしたから。でもそれを聞いて、むしろ力がみなぎるような感覚でした。「5年後、10年後に必ず見返してやる!」と。

日本人材機構に入社してすぐ、地方への人材流動をプラットフォームビジネスとして展開すべく、「Glocal Mission Jobs」という地方転職メディアを立ち上げました。このメディアのローンチ時に求人掲載してくれる企業を集めるため、とにかく全国を飛び回りました。九州を5日間で全県回るようなスケジュールを組んだり…なかなかハードでした(笑)。

ただ、メディアを立ち上げてから3年間全国各地に足を運び、地方の自治体、金融機関、地方企業と接し地方のリアルに向き合う中で、この「地方創生」という社会課題こそ、自分自身が命を懸けて心血を注ぐべきテーマであると強く感じました。地方のみらいが少しでもよくなるために、地方転職マーケットをもっともっと大きくしたい、そんな思いがどんどん強くなっていったんです。

その後、日本人材機構の解散が決まり、みらいワークスへ事業譲受。現在はみらいワークスで引き続きGlocal Mission Jobsの活動を続けています。

◆地方にこそ活躍の場がある。管理職・経営幹部のための地方求人メディア「Glocal Mission Jobs」

誰にとってもハッピーな社会を作るため、地方への私たちの思いを伝え続け「共感の輪」を広げる!

この仕事をはじめて4~5年経ちますが(2021年夏現在)、圧倒的な難しさを感じています。地方への転職は、「転職」と「移住」という大きなふたつの決断がセットなので、やはり求職者側の動きは慎重になります。

また地方企業側も同じで、外から人を入れること自体にハードルの高さを感じますね。それぞれの土地での風土や考え方がありますから、当然の気持ちだと思います。さらに我々自身も、企業側からご相談をいただいた時に、状況によってはすぐに飛んでいくことができないという歯がゆさも抱えています。

これらの課題があるがゆえに、大手人材会社では地方転職マーケットに対して消極的なのだと思いますし、裏を返せば、ここまで本気で地方創生に向き合っているのはみらいワークスだけだと言えるのではないでしょうか。代表の岡本自身も昔から地方へ強い思いを持っていますし、社会に根付く地方創生プラットフォームにまで昇華できるよう、しっかり取り組んで行きたいですね。

立ち上げ当初は1人で全国を行脚し少しずつ賛同してくださる方を増やしてきました。今では、内閣府の地方創生推進の主体である「まち・ひと・しごと創生本部」とも深く連携し、彼らが考えていることに対し私たちが民間でできることは何か、地方への人材の流動について頻繁に議論しながら、官民連携を図っています。

日本の地方都市の活力は、このまま放っておいたら確実に失われてしまいます。秋田県を例に挙げると、昨年1年間で人口が6.2%減少していて、2045年までに40%減ると言われているんです。

これは先の世代の遠い未来の話ではありません。今の子供たちが大きくなった時にはターミナル駅前から若者が姿を消し、高齢化だけが進んでいる…それがどれだけ危機的なことなのか。

東京一極集中是正と言われて久しいですが、東京への人材流動の歯車を地方に逆回転させるためには、やはり地方での魅力的な仕事が必要です。いい仕事を求めて東京や大阪に出ていくのであって、地元が嫌いで出ていく人なんてそんなにはいないんです。

そのためには地方企業が大きく成長し、雇用・賃金が拡大・向上していく状況を作らねばなりません。そして地方企業を成長させるためには、経営課題を解決できる、イノベーションを創出できるプロフェッショナル人材が必要です。

人生100年時代、終身雇用が終焉したと言われる今。プライドを持って都市部の企業で長く会社に貢献してきたもののキャリアに行き詰まりを感じている方々の、次の活躍の場が地方企業にあるかもしれません。

地方創生は人材、地方企業の両方にとって、新しい選択肢として非常に可能性があると感じています。そしてそれは日本のみらいにつながっています。そのような社会を実現させるには、地方の危機的状況や地方創生に対する私たちの熱い思いを地道に発信し続け、「共感の輪」を広げていくしかありません。

この考えに賛同してくださる方がいらっしゃれば、ぜひさまざまな仕掛けを考え一緒に共感の輪を広げていきましょう!あなたの力で地方創生に貢献してみませんか?